2014年12月16日

第47回総選挙結果をうけての緑茶会よりのメッセージ

とりあえず止めた「自民党独走」

2014年12月14日に第47回衆議院議員選挙が行われ、総選挙の最終的な結果が出ました。
300議席を超え、320議席に迫る勢いという前評判だった自民党は290議席にとどまり(あとで無所属の追加公認を入れて291議席)、選挙前の295議席から5議席を減らしました。議席減の中には選挙区の定数削減に伴うものもありますが、少なくともマスコミ各社が書いているような圧勝と言えるものではありません。
憲法改正に必要な定数の3分の2(317議席)は、公明党の35議席を加えてやっと超えるという状況。憲法改正に慎重な公明党を抱えながら憲法改正への道を進むという、安倍総理にとって最も頭の痛い状況が続くことになりました。

「戦略的投票」の効果が見えた
与党と野党間の大差は選挙前からのもので、差を広げられることなく踏みとどまったとも言えます。おそらく安倍総理は、この抜き打ち解散で野党側を完膚無きまでにたたきのめそうと思っていたのでしょうが、その思惑は崩れ去りました。
それどころか、沖縄では小選挙区すべてで野党側が勝つという快挙。いちばん厳しかった沖縄1区で共産党の赤嶺さんが勝利、沖縄2区では社民党の照屋さん、沖縄3区では生活の党の玉城さん、そして沖縄4区では「オール沖縄」の仲里さんが勝利しました。
これは「オール沖縄」で翁長知事を誕生させた基地反対の住民の力が、各党の候補者を調整させ、選挙区候補者を一本化させた結果です。沖縄1区では、この一本化を無視して維新の党から下地氏が立候補し、統一候補(共産党)と自民党、維新の党の三つどもえの厳しい闘いになりました。それでも赤嶺さんが当選したということは、有権者がきちんと「オール沖縄」の選択を支持し、本来は自民党や民主党支持の人でも、共産党候補に投票したということです。
沖縄4区では逆に、共産党の支持者が元自民党員である仲里さんに投票を集中しました。これこそが、私たちが提案した「戦略的投票」の模範例ではないかと思います。

もっと「戦略的投票」が浸透していれば
今回緑茶会では、4つのリストを発表しました。
【第1弾】「落とそう!原発大好きイレブン!
【第2弾】「脱原発ヒーロー&ヒロイン22
【第3弾】戦略的投票で原発大好きイレブンは落とせる!
【第4弾】戦略的投票先リスト(全選挙区)
また、投票日の直前となってしまいましたが、沖縄の仲里さんを応援候補として「脱原発ヒーロー&ヒロイン」に追加しました。沖縄の全選挙区で自民党一掃が実現しそう!という現地からの声に応えての判断でした。
同じメッセージでは、北海道の激戦と愛知でのメディア(中日新聞)誤報に触れました。このメッセージで激励を贈った候補者は、ほとんど当選をしました
(投票日前のメッセージはこちら

たかこ.jpg今回北海道は、まさに戦略的投票のお手本のような候補者調整をしていました。その象徴的存在が新党大地の鈴木貴子さん。あえて民主党が公認候補として擁立しただけでなく、比例名簿の1番という特別待遇でむかえました。鈴木さん自身は小選挙区でわずか240票差で敗れてしまいましたが比例復活をしています。あと241票あれば・・、鉢呂さんが比例復活できたのです。
はちろ.jpg鉢呂さんも自民党と7600票差でした。激戦でしたが、あともうちょっとで議席が確保できませんでした。

神奈川12区ではあべとも子さんが715票差で小選挙区当選を逃しました。あべともこ.jpgこちらも比例復活しましたが、もしあと716票が取れていたら自民党を一人落とせたのです。
このようにあと一歩、いや指先くらいで及ばなかったところ、もう少し「戦略的投票」が浸透していたらと残念でなりません。

野党側が1増えるだけではなく、自民党側が1減るので、都合2議席差がつくのです。それがあと5選挙区もあれば、10議席の差がついて、3分の2の安定多数も自民党から奪えたところでした。

たなべ.jpgちなみに、「原発大好き!イレブン+1」の12人は残念ながら一人も落とせませんでした。もともと圧倒的な強さを誇る候補者ばかりで、野党側は満足に候補者をぶつけることもできていないのが実情ですが、その中で野党側がいちばん追い上げたのは青森3区の田名部さんでした。イレブンは大島理森。田名部さんがあと1万票差まで迫りました。イレブンを落とすには、まさに地方選挙からこつこつと自力をつけて行く必要があると思います。

自民党を助けた最大の要因は投票率低下
投票率は52%程度で、戦後最低だったとされています。前回の57%から5%下がりました。有権者は1億500万人なので、5%は500万人強です。前回選挙で1000万人棄権が増え、今回また500万人増えました。

街頭インタビューでも「どうせ政治は変わらない」とか「誰がやっても同じでしょ」という意見をいっぱい拾っていましたが、その考えが自民党を助けているということに早く気がついてほしいと思います。
棄権がどんどん増えて、それが自民党を応援するカラクリは、分母と分子の関係にあります。古くから政権党であった自民党は、町内会や利益団体を通じて固定的な支持層をもっており、その比率が有権者全体の20%~25%であるということです。この固定層は必ず投票しますので、投票する人が減れば減るほど、投票総数に対する比率は高くなり、当選者数を増やすということです。
このことは同様に固定層が強い公明党や共産党にも言えます。今回共産党は大躍進を果たしましたが、他野党支持者の行き先のなくなった票の受け皿になった側面もありますが、ベースとしての固定層比率の高さも影響していると思います。

政治に不満があるがゆえに投票に行かない、どの政党も信頼できない、誰がやっても同じだ・・と、投票拒否が抵抗であるかのように思っている人たちが自民党を助けています。

今回投票に行かなかった方たちには、私たち緑茶会が提案した「戦略的投票」について、ぜひ考えて頂けたらと思います。「戦略的投票」が効果を発揮するには、政党側、候補者側の調整が重要です。しかし、今回の沖縄や北海道のように上手に調整できることはまれです。有権者側が、「鼻をつまんで」も投票する戦略性を身に付けないといけません。

また、今回の投票率低下は、比例区票まで自民党に比較多数というお土産をつけさせてしまいました。投票率が5%下がるのではなく、5%上がっていたら・・、今回も選挙結果はかなり変わっていたはずです。
投票所に行くこと、そして自民党以外を選ぶだけでも、「政治を変える」力になるのだと気づけたときに、多くの有権者が動き始めるのだと思います。

終わりに
最後になりますが、今回の突然の解散総選挙に際し、緑茶会には、ほとんど資金的余裕がありませんでした。それでも「ないなり」に精いっぱいの活動はできたと思います。しかし、本当はもっともっと動きたい!そのためには、全国の皆さんが、緑茶会の会員になったり、寄付をしていただいて、助けてくださることが必要です。
自民党をさらに追い込み、政治を変えるために、どうかご支援をお願いいたします。

2014年12月15日
緑茶会(脱原発政治連盟)
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posted by 脱原発政治連盟・緑茶会 at 00:00| Comment(0) | お知らせ | 更新情報をチェックする
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