2013年07月23日

参議院選挙を振り返って

 脱原発政治連盟・緑茶会最初の取組みとなった第23回参議院選挙が終わった。結果は予想された通りの自民党大勝。投票率は52.61%強で、前回選挙(57.92%)を5.31%下回った。当日の有権者数は1億415万2589人で、棄権者数は前回選挙よりも553万人ほど棄権が増え、総数にすると4935万人強が棄権したことになる。自民党の比例得票数1846万票の2.67倍。もしこの人たちが投票に行き、前回並み投票率を上回っていれば自民党大勝はなかったかもしれない。

 緑茶会が推薦した候補36名のうち当選したのは6名。選挙区選挙では16人を推薦し、埼玉の行田くに子さんと沖縄の糸数慶子さんの2人が当選。山形の舟山康江さん(みどりの風)のような大接戦での敗北もあるが、ほとんどは大差の負けだった。その背景には、脱原発候補の複数乱立がある。緑茶会が呼びかけた「大合流」が実現できなかった結果でもある。

 比例区候補者については20人を推薦し4人が当選した。何十人並べても有権者はそもそも1人しか選べず、議員個人の情報は少ない。個人を選び、個人名で投票しようという緑茶会提案がどこまで実践されたかは見えない。比例区候補の情報は選挙区以上に充実させる必要があると感じた。

 選挙の結果に比して、「市民が政治団体を作り、政治に圧力を与える」という日本で初めての「市民による政治連盟の設立」という革新的な試みは、脱原発の実現、あるいは広く市民の政治参加を進める為に大きな一歩となった。会員数・有権者名簿の登録数は当初の目標には遠く及ばなかったが、各地から支部設立やチラシ配布の申し出が相次ぎ、マスコミにも複数回にわたって大きく取り上げられた。今後の選挙や政治家への働きかけにおいて力を発揮する為の素地は造り上げることができたと自負している。

 緑茶会の候補者推薦の方法に問題があるのではないかという声もある。もとより緑茶会の絞り込み方が常に正しいとは限らない。一人に絞り込むことは悩ましく、絞り込まれなかった候補者や支持者との軋轢も生む。しかし、当選可能性を高めることを目的にしている以上、絞り込みが必要であることに変わりはない。

 一方で緑茶会は、推薦しなかった候補が推薦候補に劣るとか問題ありと非難をすることは極力避けて来た。立候補の決断とそれを支援する側の思惑は、いろいろな場面の違いや時間差や人間関係など、いろいろな事情で交錯する。それが原因で激しい決別や、犬猿の仲になったという事例も過去に見て来た。選挙によって、市民運動の現場に亀裂と対立が持ちこまれることは本意ではなく、そうならない努力をしなければならない。

 さて選挙結果は最悪である。共産党の躍進、山本太郎さんの当選はあるが、これまで脱原発市民の活動をサポートしていた現職議員は、川田龍平さん以外ほぼ全員失った。気軽に議員会館の部屋取りを依頼し、勉強会に顔出してと頼める議員はそうはいない。すでに昨年の総選挙でもたくさんの議員を失っており、今後の市民による国会活動は新たな拠点づくりから取組まねばならない。

 まず原発再稼働の動きがやってくる。新規立地の上関原発や大間原発の建設の動きも復活し激しくなるだろう。山口県はあらためて田ノ浦の海の埋め立て許可を出してくるに違いない。中途半端でいろいろ批判のある原子力規制委員会は、それでも原子力ムラからは邪魔な存在だ。今後は委員の懐柔、差替えなど露骨な動きが出てくるのではないだろうか。原発輸出の動きはさらに強引になるだろうし、東電の延命と原発被害者の切り捨ても、3.11がなかったかのごとく進められるだろう。

 しかし市民の側では、原発をきちんと終わらせるための原子力市民委員会が動き出しているし、電力自由化をめざす電力システム改革は国民の8割が支持している。国の政策に頼るのではなく、みずから道をつくろうという「市民電力」の動きも各地で活発化している。永田町だけは自民党に乗っ取られているが、日本全体ではまだ大きな転換点としての実践が着々と進み、政府の政策とぶつかりあっている。

 今後の活路も、そこにある。次は3年後、衆参同日選と言われている。3年はあっという間である。3年の間には議会や首長などの自治体選挙もある。あくまで各地の人を主体としつつ、緑茶会として地方からも人づくりをしながら、3年の間に目標を達成したい。

2013年7月22日
緑茶会(脱原発議員連盟)
代表 竹村英明
posted by 脱原発政治連盟・緑茶会 at 00:00| Comment(3) | お知らせ | 更新情報をチェックする
この記事へのコメント
緑茶会 竹村様

このたびは5つクマ推薦をいただき、誠にありがとうございました。長野県区での挑戦は残念ながら×でした。しかし、ピースを壊す原発にNO! は一生かけて運動してまいります。3年後、6年後、10年後をつくる素地をつくり、拡げてまいりましょう! 原発と核と戦争のない未来に一歩一歩…。右でも左でもない前向き上向きで…。ともにごいっしょに!ぴーす(^_^)v
Posted by 神津ゆかり at 2013年07月23日 23:50
くやしい結果ですね。
だがこれが始まりだと思います。
緑茶会発足からいかんせん時間がなかった。
私も地元東京では大河原雅子さんとすぐろ奈緒さんを応援しました。
親族のいる長野の神津ゆかりさんに千葉の太田かずみさん、秋田の松浦大悟への投票も呼びかけました。
原発を推進し、平和を脅かす勢力とはより一層頑張って戦っていかなければならないと思いました。
今ここから始まる。緑茶会の今後に期待しています。
Posted by 大野敏忠 at 2013年07月24日 01:52
前のコメントで松浦大悟氏に"さん"が抜けていました。
申し訳ないです。
訂正します。
Posted by 大野敏忠 at 2013年07月24日 02:04
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